高エネルギー加速器研究機構(KEK)は9月13日午前9時~午後4時30分、つくば市(茨城)大穂の同機構つくばキャンパスの施設などを一般公開する。世界最強の加速器「SuperKEKB」では、1周3kmの地下トンネルの一部を歩いて見学できるほか、大型加速器「BellⅡ測定器」、高エネルギーX線が得られる「フォトンファクトリー」、全長約600mの「電子陽電子入射器」そのほか、普段は見られない施設や装置を見学できる。また、「宇宙マイクロ波背景放射138億年の旅」(羽澄昌史KEK素粒子原子核教授)、「ポリ酸の化学―結晶構造が解き明かす酸化物の多彩な姿」(尾関智二日本大学教授)の特別講演や、「ミューオンで迫る素粒子物理の謎」(三原智KEK素粒子原子核研究所教授)、その他講演会を開催。電気や磁石、熱、振り子などに関係するおもちゃで遊べるほか、放射線を見る「霧箱教室」などの体験コーナー、東海村(茨城)から神岡町(岐阜)に向けて素粒子「ニュートリノ」を打ち込み、変化を探るニュートリノ振動実験や、放射光実験などの展示コーナーで最前線の研究を紹介する。入場は無料。TXつくば駅から無料送迎バスが運行。施設内も循環バスを運行する。問い合わせは、KEK広報室(TEL029-879-6047)へ。
No.2014-29
2014年7月21日~2014年7月27日