西之島、高さ74m、面積は1km2以上増加し1.3km2
:国土地理院(2014年7月23日発表)

 国土交通省の国土地理院は7月23日、昨年の11月から火山噴火による陸地形成を続けている小笠原諸島・西之島の最新の面積、最高標高、体積を発表した。

 西之島は、東京の南、約1,000km、父島(東京・小笠原村)の西、約130kmの太平洋上に位置する無人島で、昨年11月海底火山の噴火によって同島の南東約500mの海上に新島が誕生、その後も噴火は続いて西之島と一体となり、西之島の面積拡大が続いている。

 昨年11月の噴火以降、国土地理院が西之島の計測を行ったのは、12月17日以来、今回が4回目。今回の計測は、防衛省と小笠原村(東京)の協力を得て、7月4日に父島から無人航空機(UAV)を飛ばして西之島の空中写真撮影を行い、得られた空中写真を解析する方法で行われた。

 その結果、西之島の面積は噴火前の平成25年11月時点より1.08km2大きくなって1.30km2、最高地点の標高は約74m、海面に出ている体積は、東京ドームの約18倍の約2,220万m3であることが分かり、「溶岩の流出は依然衰えていないとみられる」と分析している。

 海面上の体積は、前回の今年3月22日計測の値が約1,130万m3だったので、この3カ月半でほぼ倍増したことになる。

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5回の撮影時期による西之島の変化。面積の拡大が見てとれる(提供:国土地理院)