(独)建築研究所は7月25日、超高層鉄骨造り建築物の耐震安全性についての研究資料「長周期地震動に対する超高層鉄骨造建築物の耐震安全性に関する検討」をとりまとめ、ウェブサイトに掲載したと発表した。
同研究所が平成21年度から同24年度までに取り組んだ▽長周期地震動に対する超高層建物および免震建物の耐震性能評価技術の開発(平成21~22年度)、▽長周期地震動に対する超高層建築物等の応答評価技術の高度化(同23~24年度)、▽長周期地震動に対する鉄骨造建築物の安全性検証方法に関する検討(同22~24年度)、の3つの研究開発課題の調査報告書を再構成してとりまとめたもの。
同資料は、6章から成り、▽多数回繰り返し荷重を受ける鉄骨造り柱、梁部材、接合部、部分骨組の構造実験、▽多数回繰り返し荷重を受ける鉄骨造り3層実大架構などの構造実験と疲労曲線の検証、▽超高層鉄骨造り建築物の地震観測、などの研究結果が盛り込まれている。「建築研究資料(URL:http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/data/160/index.html)」で閲覧できる。問い合わせは、同研究所構造研究グループ(TEL029-864-6662)へ。