農研機構が地域農業活性に向けた新品種の解説本

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は新品種の育成と普及のプロセスを分かりやすく解説した「新品種で拓く地域能業の未来~食農連携の実践モデル~」を刊行した。農研機構九州沖縄農業研究センターは地域農業の活性化を目指して様々な新品種を開発してきた。水稲では、「にこまる」、「ミズホチカラ」、「吟のさと」、サツマイモの「アカムラサキ」、「べにはるか」、大豆「クロダマル」、ソバ「春のいぶき」、ハトムギ「あきしずく」など多彩な品種が並ぶ。これらの新品種は、顕著な普及を見せていることから品種普及のプロセスを検証し、そのノウハウを伝えることにしたもの。新品種による地域活性化、新商品開発による市場活性化を広く紹介、これらの新品種を活用した6次産業化や農商工連携を効果的に進めるための手引書として期待しているという。(株)農林統計出版発行、A5判、250 ページ、2,700円(税別)。