(独)防災科学技術研究所は6月5日、大きな被害を受けた「新潟地震」から50年になる節目にあたって、同研究所が所蔵する当時の空中写真とスナップ写真を公開すると発表した。「1964年新潟地震オープンデータ特設サイト」をインターネット上に開設したもので、 URLは、http://ecom-plat.jp/19640616-niigata-eq/。
新潟地震が発生したのは、1964年(昭和39年)6月16日の午後1時1分。新潟市から北北東50kmの粟島沖を震源域とする同地震では、死者26人と負傷者447人、建物の全半壊8,600棟を出した。同研究所は、地震直後に撮影した数多くの写真を保有しており、その中からオルソモザイク空中写真とスナップ写真を公開した。
オルソモザイク空中写真は、地図と重なるよう補正を行った空中写真のこと。公開したのは、地震直後に撮影した複数時期の空中写真から作成したオルソモザイク空中写真で、公開範囲は新潟市を中心に、村上市、佐渡市を順次加えていく予定という。また、スナップ写真の方は、当時の同研究センターの研究員が地上と航空機から撮影した写真で、撮影地点が確認されているカットには位置情報が付いている。
同特設サイトでは、新潟地震の概要の説明や、同研究所が所蔵する新潟地震に関連する調査報告、論文、書籍などのリストも併せて公開している。