(独)農業生物資源研究所は5月31日午前9時30分から、東京・永田町(千代田区)の青陵会館ホールでシンポジウム「再生医療、創薬および動物実験代替法における実用化を指向したコラーゲンビトリゲルの開発状況」を開催する。生物研では、高密度コラーゲン線維の新素材「コラーゲンビトリゲル」を開発、13機関と共同で、創薬・動物実験代替法の分野や再生医療の分野での製品化など新産業の創出を目指した研究を進めている。このシンポジウムでは、これらの研究成果などを紹介する。
主なプログラムは、第1部「ウシ由来コラーゲンを利用したコラーゲンビトリゲル膜チャンバーの開発と実用化構想」では、▽コラーゲンビトリゲルな膜チャンバー(ad-MEDビトリゲル)の製品化(関東化学(株))、▽皮膚感作性試験法の開発状況(国立医薬品食品衛生研究所)ほか、第2部では、「ドイツのフラウンホーファー研究所における開発状況」および「米国のジョンズ・ポプキンズ大学における開発状況」をテーマに両大学による開発状況の報告が行われる。第3部は、「ブタ由来コラーゲンを利用した医療用アテロコラーゲンビトリゲル膜の開発と実用化構想」で、▽皮膚を再生する医療技術の開発状況(佐賀大学)、▽角膜を再生する医療技術の開発状況(東京大学)、ほかの発表が行われる。
参加は無料。参加申込書(http://www.nias.affrc.go.jp/sympo/jtca20140531/index.htmlから)をEメールか、FAX(029-838-6294)で送って申し込み。問い合わせは、同研究所ビトリゲルシンポジウム事務局(TEL・FAX029-838-6294)へ。