伊豆大島近海で5月5日発生した地震の解析結果を発表
:国土地理院(2014年5月5日、7日発表)

 国土交通省の国土地理院は5月7日、伊豆大島の近海で5月5日に発生したM(マグニチュード)6.0、最大震度5弱(暫定値)の地震について、「これまでのところ有意な地殻変動は検出されていない」との震源域周辺の電子基準点で観測されたデータに基づく解析結果を発表した。

 国土地理院では、20km間隔で全国の約1,300地点に電子基準点を設置、地殻変動を監視している。2011年3月の東北地方太平洋沖地震の前後は、太平洋側の観測点が西向きに変動していたのに対し、地震発生後は東南東へ最大5.3mの地殻変動が観測され、その後も変動がみられた。

 今回の地震について国土地理院では、今後も電子基準点による地殻変動の監視を注意深く続けていくとしている。

 気象庁の5月5日の発表によると、この地震では、東京の中心部の千代田区で震度5弱を観測したほか、関東地方の各地で強い揺れが記録された。東京23区で震度5弱の地震が観測されたのは、2011年3月11日の東日本大震災以来のこと。震源地は北緯35.0度、東経139.4度の伊豆大島近海で、震源の深さは約162km。神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬の5県で震度4を観測した。

 震度4以上を記録した観測地は、次の通り。
<東京都>
▽震度5弱:千代田区大手町、
▽震度4:港区、新宿区、江東区、大田区など23観測点
<神奈川県>
▽震度4:横浜市中区、川崎市川崎区、厚木市、湯河原町など24観測点
<埼玉県>
▽震度4:熊谷市、狭山市、春日部市など9観測点
<千葉県>
▽震度4:館山市、木更津市、君津市など14観測点
<栃木県>
▽震度4:鹿沼市
<群馬県>
▽震度4:安中市

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