高エネルギー加速器研究機構は11月8日、同機構の近藤敬比古(こんどう・たかひこ)特別教授が今年度の「仁科記念賞」を受賞したと発表した。
東京大学素粒子物理国際研究センターの小林富雄教授、同大学大学院理学系研究科の浅井祥仁教授との共同受賞で、物質に質量をもたらす「ヒッグス粒子」発見への貢献が評価された。
スイスのジュネーブ郊外にある欧州原子核研究機関(CERN)の加速器「LHC(大型ハドロン衝突型加速器)」を使った「ATLAS」と呼ばれる実験でそのヒッグス粒子が確認されたと発表されたのが今年の3月。
ATLAS実験には、世界中からの研究者約3,800人が携わっているが、近藤氏はATLAS検出器の立案と建設で重要な役割を果たし、それが評価され仁科記念賞を受賞した。
No.2013-44
2013年11月4日~2013年11月10日