「電子国土基本図のあり方検討会」の提言を発表
:国土地理院

 国土交通省の国土地理院は7月30日、使いやすい「電子国土基本図」のあり方を検討してきた「電子国土基本図のあり方検討会」(委員長・森田喬法政大学教授)がこのほどまとめた提言を発表した。
 電子国土基本図は、デジタル形式の新たな地図。国土地理院は、日本全土の最も基本的な地図情報としてこれまで2万5千分の1地形図を整備・提供してきたが、社会ニーズの変化に対応するため紙地図の後継として平成21年度から“ペーパーレス”の電子国土基本図の整備を進めている。
 「電子国土基本図のあり方検討会」は、電子国土基本図をより使いやすくするため平成24年2月に設置され、提言は6回の検討会での議論を経てまとめられたもの。
 提言は、▽データ取得・更新のあり方▽表現のあり方▽提供のあり方▽災害対策など行政分野での活用のあり方▽今後の課題、などからなり、「見やすく、わかりやすい表現にする」よう求めている。
 その一つが色によって見やすく、わかりやすくするという提案で、高速道路を緑色、国道を赤色、主要地方道・一般都道府県道を黄色にそれぞれ色分けし、一目で区別がつくようにすべきだとしている。 
 国土地理院は、この提言を踏まえて電子国土基本図の改善を図っていくとしており、提言内容を同院のホームページからダウンロードできるようにした。

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