イタリア国立地球物理学火山学研究所と研究協力協定を締結
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は7月29日、イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)と「包括的研究協力協定」を7月26日に締結したと発表した。
 INGVは、地球物理学、火山学に関するイタリア唯一の国立の研究機関。イタリアも日本と同様、火山の国。ベスビオス火山(標高1,281m)、エトナ火山(同3,326m)、ストロンボリ火山(同926m)といった世界的に知られる火山がある。INGVは、それら火山の観測をはじめとする火山学の研究や、地磁気・気象変動・海洋などを対象とする環境分野の研究、イタリア全土に広がる地震ネットワークの運用などを行っている。
 防災研とINGVは、これまでも「日・伊科学技術協力協定」などに基づき地震学、火山学の個別課題について研究協力してきたが、より広範な研究テーマでのデータや施設の共同利用、研究者の交流、共同研究に進もうということで合意し、同協定を締結したもの。
 共同研究のテーマとしては、日本とイタリアの火山比較調査や、火山噴火予知研究、地震発生メカニズム解明のための岩石破壊シミュレーション実験、などが挙がっている。

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