福島第一原発周辺の基準点の測量成果を改定
:国土地理院

 国土交通省の国土地理院は6月27日、福島第一原子力発電所周辺地域の基準点の測量成果(緯度、経度、高さ)を改定し6月28日公表すると発表した。
 基準点は、地球上の位置、海面からの高さが正確に測定された三角点、水準点、電子基準点などのことで、地図の作成や測量の際の基準になっている。
 国土地理院は、平成23年の東北地方太平洋沖地震で大きな地殻変動が観測された地域について、同年10月に基準点の測量成果を改定したが、福島第一原発周辺の福島県双葉郡富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村は同原発の事故に伴い避難指示区域、警戒区域に設定され、立ち入りが原則禁止されたことで、それらの区域については測量成果改定を見送っていた。
 その立ち入り禁止が見直され、立ち入りが可能となった区域内にある基準点について今回、測量成果の改定を決めたもの。
 国土地理院は、改定した測量成果の閲覧と謄本(抄本)の交付を同院の本院(東京)、東北・関東地方測量部で6月28日以降開始する。

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