(独)農業・食品産業技術総合研究機構と全国農業協同組合連合会(JA全農)、丸種(株)は2月19日、同機構の東北農業研究センターとJA全農が共同開発したクッキングトマトの新品種「すずこま」の種子を丸種が発売することになったと発表した。
販売開始は、平成25年3月下旬で、丸種はこの年の販売予定数量を10万粒としている。
日本のトマトはほとんど生食で消費されているが、徐々に増えてきているのが加熱調理して食べるクッキングトマト。
新品種「すずこま」は、「にたきこま」という名のクッキングトマトを開発している東北農業研究センターと、トマトの苗を通常の2~4倍の密度で植え水耕栽培で育てる「低段密植・養液栽培」と呼ばれる新栽培法の実用化に取り組んできたJA全農が2007年から共同研究して実現した低段密植・養液栽培のクッキングトマト。
「すずこま」は、(1)花の数が多く、30~40gの小さめのトマトが多数実る(2)手間のかかる芽かき作業が要らない(3)抗酸化作用を持つ色素リコピンを多く含むトマトが得られる(4)糖度は低め―などが特徴という。
No.2013-7
2013年2月18日~2013年2月24日