(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月19日、同機構のパソコン端末で発生したコンピュータウイルス感染についての調査結果を発表した。
つくば市(茨城)の同機構筑波宇宙センターの職員が使用しているパソコンで昨年11月30日にウイルス感染が判明し、その調査結果を発表したもの。
それによると、コンピュータウイルスに感染した端末はその1台だけで、心配されたJAXAのそれ以外の端末へのウイルス感染はないことを確認したとしている。
感染原因は、平成23年3月15日に送付されてきた「なりすましメール」。
感染したJAXAの端末と外部の不正サイトとの通信が行なわれたのは、平成23年3月17日から24年11月21日までの1年9カ月。調査は、その間の通信内容、通信量をつかむまでに至らず、「当該端末内の情報が外部に漏洩した可能性は否定できない」とするにとどまっているが、「仮に外部に漏洩していたとしても事業の円滑な遂行に支障がないことを確認した」、「当該端末に保存されていた情報以外の情報が漏洩した可能性は極めて低いことを詳細な分析調査で確認した」としている。
No.2013-7
2013年2月18日~2013年2月24日