(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月12日、(独)日本原子力研究開発機構と小型無人航空機を使う放射線モニタリング(監視測定)システムの共同研究を行うことになったと発表した。
JAXAは、長時間飛び続けることができる小型の固定翼無人航空機(全長2.6m、全幅4.2m)を既に開発済みで、地震や風水害など大規模災害発生時の被災情報取得に利用することを目指している。
一方、原子力機構は、無人ヘリコプターで放射線のモニタリングを行う航空モニタリングを行っているが、遠隔コントロールが必要なため目視範囲内での飛行が条件となる問題を抱えている。
今回決まった共同研究は、JAXAの無人航空機と原子力機構が持つ無人ヘリコプター用の検出器やモニタリングシステムを組み合わせて放射性物質の汚染状況を空から無人で広範囲にわたって的確に把握できるようにしようというもの。
共同研究の実施期間は、平成27年3月まで。
No.2012-24
2012年6月11日~2012年6月17日