「高度道路交通システム」開発へ共同研究者を募集
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は6月15日、「高度道路交通システム(ITS)」の開発で共同研究者を募集すると発表した。
 ITSは、人間と道路と自動車の間で情報の受発信を行う次世代交通システム。募集する共同研究のテーマは、[1]「ITSスポット共通基盤を活用した産学官連携サービス開発に関する共同研究」と、[2]「次世代の協調ITS開発に関する共同研究」の2テーマ。募集の締め切りは、7月13日。
 共同研究の期間は、[1]が平成27年3月まで、[2]が同25年10月まで。応募は、複数の企業などで構成されるグループでもよい。
 ITSスポットは、自動車ドライバーに多様な情報を伝える高速・大容量通信システムの道路側に設置する路側送受信装置のこと。現在、高速道路を中心に全国約1,600カ所の路側に設置されていて、2009年からその情報を利用するITSスポット対応カーナビの販売も始まっている。
 [1]は、そのITSスポットを共通基盤とする情報の収集・共有・分析・提供システムの開発や、ITSスポット対応カーナビの改良・開発などを産学官連携で行う。
 一方、現用のITSでは、家庭など地上側とカーナビの間の通信(路車通信)と、自動車同士の通信(車車間通信)がそれぞれ独立したシステムとして構築されているが、両システムの連携・補完を図ろうというのが次世代の協調ITS。
 欧米では、政府方針のもと協調ITSの実証実験が活発に行われ、標準化も進行していることから、協調ITSで想定されるサービスやシステム、普及展開のロードマップなどについて国総研と共同で研究するパートナーを募集する。

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