小惑星「イトカワ」から採取したサンプルの研究委託先を発表
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った小惑星「イトカワ」のサンプル(微粒子)の研究委託先を発表した。
 同機構は、平成25年度末までに同サンプルの研究を行う研究者を世界中から3回公募する計画で、今回がその1回目。
 「はやぶさ」が「イトカワ」から持ち帰ったサンプルの粒径は、100μm(マイクロメートル、1μmは100万分の1m)以下。地球に落下してくる隕石とは違い、地球大気に曝されておらず、地球大気圏再突入の際の加熱も受けていないことから、「イトカワ」表面の情報を秘めており、現在の分析・解析技術を駆使すれば新たな科学成果を生む可能性が十分にある。
 このため、同機構は、国内だけでなく「国際研究公募」として世界中の研究者を対象にこのサンプルの研究を依頼することにして今年の1月24日から3月7日まで募集を行ったところ、国内外から31件の研究提案があった。
 今回採択が決まったのは、そのうちの17件で、国内が6件、海外が米国4件、フランス3件、英国2件、ドイツ・オーストラリア各1件の11件。
 国内は、東京大学3件、京都大学・東北大学・茨城大学各1件。

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