地震時の地殻変動即時に算出するシステムの試験運用を開始
:国土地理院

 国土交通省の国土地理院は4月6日、巨大地震発生時に生じる地殻変動量を即時に発表できるようにするためのプロトタイプ(原型)システムの同院内での試験運用を同日から開始したと発表した。
 同院は、米国が運用するGPS(全地球測位システム)衛星からのデータを受信する地上観測点(電子基準点)を全国に1,240カ所設けて全国の地殻変動状況を24時間常時監視している。
 しかし、現在は、地震時の地殻変動量を出すまでに5時間以上かかっている。
 同院内で今回試験運用を開始したプロトタイプシステムは、太平洋岸などにある電子基準点のGPSデータをリアルタイムで常時解析し、地震時の概略の地殻変動量を即時に求めることを目指している。東北大学の地震・噴火予知研究観測センターの協力を得て開発したもので、4月6日から同院内でのメール配信を含む試験運用に入った。

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