レアメタル、レアアースのホームページを開設
:物質・材料研究機構

 (独)物質・材料研究機構は11月30日、「レアメタル(希少金属)」、「レアアース(希土類元素)」について解説・紹介するホームページを開設したと発表した。
 レアメタルの明確な定義はないが、希少な非鉄金属元素を指し、チタン、コバルト、ニッケル、白金をはじめ50近い元素が含まれる。その多くが産業分野に使われ、同機構からは「2050年までにその多くの金属が現有の埋蔵量ではまかないきれなくなる」とする解析も出ている。
 一方、レアアースは、永久磁石に不可欠なネオジムや、カラーテレビの蛍光体に使われるイットリウムなど17種類の元素のこと。日本が世界需要の約半分を占め、その供給は世界産出量の97%以上を占める中国からの輸入に頼らざるを得ない状況にある。
 開設したレアメタル、レアアースのホームページは、資源の偏在と消費の偏在が生む問題や、資源枯渇による様々なリスクをはじめ、蓄積された各種の工業製品を都市に眠る鉱山資源として捉えリサイクル利用する「都市鉱山」の重要性などについて解説・紹介している。
 同機構では、「このホームページが国民のレアメタルやレアアースに対する理解の一助となれば幸いです」といっている。
ホームページのアドレスは、http://www.nims.go.jp/research/elements/rare-metal/index.html

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