(独)国際農林水産業研究センターは11月10日、同センターのホームページ上で公開しているデータベースに新たに「世界の主要食糧の需給状況(統計資料)」を加えたと発表した。
同センターは、これまで「中国の主要食料の生産と消費データベース」など7つのデータベースをホームページで公開しており、これが8つ目。
世界の人口は、開発途上国を中心に増加している。しかし、水資源の制約などから将来の食料供給の増加は、楽観視できない状況にある。さらに、一昨年からの食料価格の高騰と世界的な経済不況で世界の食料需給は、不安定感を増しつつあるといわれる。
こうしたことから、食料の過半を海外の市場に依存する日本にとって世界の食料需給の動向把握は、これまでにも増して重要になってきている。
今回公開したデータベース「世界の主要食糧の需給状況」は、開発途上地域で研究や開発に携わる研究者・実務者・学生などが、小麦、コメ、トウモロコシ、大豆を始めとする各種食料の世界需給の現状と中長期的な変化の方向を概観できるようにとFAO(国連食糧農業機関)の「FAOSTAT(FAO農林水産統計データベース)」を利用して作成した。
世界の主要食料の供給・生産・貿易・自給率などを分かり易い地図で表しており、同センターでは「現時点で入手可能な最新の公表データを使っている」といっている。
No.2010-44
2010年11月8日~2010年11月14日