(独)物質・材料研究機構は11月8日、合同会社次世代図書館システムと次世代図書システムを共同開発することで合意したと発表した。
同機構は、蔵書約7万冊をはじめ、電子ジャーナル約700タイトル、電子書籍・ハンドブックなど1,000冊を中心とする材料科学に関する専門図書館をつくば市(茨城)の同機構内で運営している。しかし、電子ジャーナルや電子書籍の導入が進み、同機構の研究成果の電子化も加わりで、電子化された学術情報資料と従来からの冊子版資料の両方を利用し易く、かつ効率的に運用するには、これまでと違う新たなシステムの導入が必要になってきている。
さらに、同機構の職員の20%近くに達する外国人研究者や、世界標準の図書館機能に慣れた外来研究者にストレスのない図書館サービスを提供するためにも、新システムの必要性が高まっている。
こうしたことから今回の共同開発が決まったもので、国立国会図書館の検索システムでも使われている国際標準形式の図書管理システムを採用し、図書館利用者(研究者)と図書館員が共同でシステムデザインを行ってお互いが使い易い次世代システムを構築、2011年1月の稼動を目指すとしている。
No.2010-44
2010年11月8日~2010年11月14日