(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月8日、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)とJAXAの陸域観測技術衛星「だいち」を使って森林などの環境保全を図っていく意向書に署名したと発表した。
これにもとづきJAXAは、「だいち」に搭載する合成開口レーダーの観測データがブラジルのアマゾン川流域の熱帯林の測定に有効であることをINPEと共同で検証していく。
具体的には、「だいち」を使って撮像したアマゾン川上空の合成開口レーダーの画像をINPEの地上受信局に送信し、INPEはその画像情報をリアルタイムでの森林の違法伐採監視などに活用することを目指す。
さらに、JAXAとINPEは、森林が保有する炭素量を正確に算出するため、アマゾンにテストサイトを選定し、JAXAが提供する「だいち」の合成開口レーダーの高解像度データと、INPEが提供する現地観測データなどを比較して精度の検証を行う。
No.2010-44
2010年11月8日~2010年11月14日