早生ミカンの新品種を開発:果樹研究所

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の果樹研究所は10月27日、早生(わせ)で味の良いミカンの新品種を開発したと発表した。
 この新品種は、「津之望(つののぞみ)」と命名され、果実の大きさがウンシュウミカン(温州ミカン)より大きく、毎年安定した生産が行えることから普及が期待されると同研究所では見ている。
 ウンシュウミカンは、近年価格低迷が続き、生産農家からウンシュウミカンと同時期に出荷が可能な商品性の高い早生品種の育成が求められている。
 新品種は、12月中・下旬に成熟期を迎える早生で、果汁の糖度は12%程度。果実は、190g前後で、ウンシュウミカンより大きい。皮が剥けやすく、芳香があって味が良いのが特徴。露地栽培が可能で、我が国のほとんどのカンキツ栽培地帯に適しているという。

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