鉄・クロム系と鉄・ニッケル系の両低合金鋼の「腐食データシート」を発行
:物質・材料研究機構

 (独)物質・材料研究機構は5月17日、鉄・クロム系と鉄・ニッケル系の両二元系合金の大気腐食特性データをまとめた「腐食データシート№1C」を発行したと発表した。
 鉄・クロム系と鉄・ニッケル系の両低合金鋼は、耐候性鋼と呼ばれ、表面に形成される緻密な錆(安定錆)が鋼材を保護して腐食の進展を抑える性質があり、塗装せずにそのまま使うことができる。
 今回発行したデータシートは、耐候性鋼の主要合金元素であるクロムとニッケルの鉄に対する腐食抑制の基礎データを得るため、鉄・クロム系と鉄・ニッケル系の両二元系合金について、つくば市(茨城)、銚子市(千葉)、宮古島(沖縄)の3カ所で10年間かけて実施した大気暴露試験の結果をまとめたもの。
 同機構は、この腐食データシートを国内400機関、海外250機関に配布する計画。

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