(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月26日、米国の科学誌「サイエンス」が同機構の小惑星探査機「はやぶさ」の特別編集号を同日付けで発行し、表紙に同探査機が小惑星「イトカワ」から持ち帰った微粒子の拡大写真が掲載されたと発表した。 「サイエンス」は、アメリカ科学振興協会(AAAS)が発行している世界で最も権威があるとされている週刊の学術雑誌。掲載基準が厳しく、投稿論文の10%以下しか掲載されないといわれている。 その「サイエンス」が「はやぶさ」の特別編集号を組んだのは、地球の重力圏外にある天体からのサンプル・リターン(試料持ち帰り)は世界初で、45億年前に誕生したとされる太陽系の歴史の解明につながるのではと期待されているから。 「はやぶさ」が「イトカワ」の微粒子を地球に持ち帰ったのは2010年6月。「サイエンス」の特別編集号は、東京大学や東北大学など6つの大学からの6本の研究論文を掲載している。 「サイエンス」の表紙を飾ったのは、電子顕微鏡写真で、直径が約0.15mmの「イトカワ」の岩石質微粒子を写したもの。
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8月26日に発行された「サイエンス」の表紙(提供:宇宙航空研究開発機構) |
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