日本実験棟「きぼう」で行う宇宙実験のテーマを追加募集
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月8日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本の実験棟「きぼう」で2012年度の後半から2013年度にかけて行う科学実験のテーマを追加募集することになった、と発表した。
 ISSは、高度約400kmの空間にNASA(米航空宇宙局)が建設した宇宙基地。このISS利用には、米国をはじめ欧州、カナダ、日本など15の国が参加している。「きぼう」は、その中で最大の実験施設で、船内と船外の2つの実験スペースを備えている。
 募集するのは、船内実験室を使って行う実験のテーマ。長さ11.2m、直径4.4mの船内実験室の内部は、1気圧に保たれていて、日本人宇宙飛行士が普段着姿で、無重力に近い微小重力環境を利用した実験など宇宙ならではの各種のチャレンジが行えるようになっている。
 今回の募集は、既に決まっている実験と実験の間に生じる「小規模な実験機会」を最大限に活用する目的で行うもので、短期間の軌道上実験で成果が期待できるテーマを対象としている。
 募集期間は、8月1日から同月31日まで。詳細は、http://kibo.jaxa.jp/experiment/application/pm201107application.htmlに。

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国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」。この船内で行う宇宙実験のテーマを追加募集する(提供:宇宙航空研究開発機構)