国土交通省の国土地理院は6月22日、東北地方太平洋沖地震以来中断していた福島県相馬港での潮位観測を再開したと発表した。
相馬港は、相馬市(福島)にある太平洋側の重要港湾の一つ。同院は、昭和48年(1973年)から「相馬検潮場」を設置して潮位観測を行ってきたが、今年3月11日の東北地方太平洋沖地震の津波で被災、建物と観測機器の全てを失った。
このため、観測再開までにはかなり時間がかかると見られていたが、震災後の現地調査で県運用の「福島県相馬港検潮所」の建物が倒壊を免れ当面の観測に使えることが判明し、国土地理院がそこに観測機器を新設し潮位観測の早期再開が実現したもの。
同院は、気象庁への潮位データの転送を始めると共に、6月22日から同院のホームページで相馬港の潮位データを公表している。
No.2011-25
2011年6月20日~2011年6月26日