(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月22日、昨年打ち上げた準天頂衛星初号機「みちびき」からの測位信号を同日から一般に開放し、企業などが使えるようにしたと発表した。
同衛星は、昨年9月に同機構の種子島宇宙センター(鹿児島)から打ち上げられ、測位信号を発信している。これまでの試験で、信号周波数の安定度や情報送信などに問題がないことが確認され、一般開放に踏み切ったもの。
同衛星と米国が運用するGPS(全地球測位システム)衛星とを組み合わせるとカーナビゲーションシステムなどの位置精度が今より大幅に良くなると期待され、現在「みちびき」対応の受信機開発が国内各社で行われている。早ければ年内にも「みちびき」の測位信号を利用する一般消費者向けの受信端末が市販されるものと見られている。
No.2011-25
2011年6月20日~2011年6月26日