(独)農業生物資源研究所は6月21日、遺伝子組み換えイネの隔離ほ場栽培実験計画書を発表した。
同研究所は、スギ花粉症の治療薬候補として期待されているスギ花粉症治療イネをすでに開発済みで、その栽培試験と越冬試験を今年の7月下旬から平成26年3月上旬までかけて行う予定にしている。
同計画書によると、栽培実験は同研究所(茨城・つくば市)の隔離ほ場内にある水田を使って実施、7月上旬から閉鎖系温室で苗作りに入り、7月下旬隔離ほ場に移植、10月中旬に収穫することを目指している。
栽培の規模は、約8アール(1アールは100㎡)。水田の大きさは、35.5m×24.6mで、同研究所の外の最も近い田畑から約750m離れている。
収穫した種子は、加工プロセスの開発や、スギ花粉症治験薬としての有効性・安全性を調べる動物実験に使う予定という。
No.2011-25
2011年6月20日~2011年6月26日