高エネルギー加速器研究機構は5月20日、同機構の黒川眞一名誉教授がヨーロッパ物理学会の「ロルフ・ヴィデレー賞」を受賞したと発表した。
この賞は、ノルウェーの加速器物理学者、故ロルフ・ヴィデレー氏の功績を称えて同学会が創設した賞で、世界加速器会議(IPAC)が開かれる年に加速器分野で顕著な業績をあげた個人に贈られている。
黒川氏は、同機構の陽子シンクロトロン建設で中心的役割を果たし、加速器研究を大きく前進させたほか、米・欧・アジアの3地域で独立に開催されていた3つの地域加速器会議をIPACひとつにまとめるのに尽力したことで知られ、こうした業績が受賞につながった。
授賞式は、9月4日からスペインで開かれる「IPAC’11」期間中に行われる。
No.2011-20
2011年5月16日~2011年5月22日