東日本大震災で被災した地域の「斜め写真」を公開
:国土地理院

 国土交通省国土地理院は5月20日、東日本大震災で被災した地域を撮影した「斜め写真」の公開を同日から開始すると発表した。
 斜め写真は、俯瞰(ふかん)写真、鳥瞰(ちょうかん)写真ともいい、飛行機からカメラを真下ではなく斜め前方に向け撮影した航空写真のこと。
 同院は、津波による被災状況、建物の損壊状況などを俯瞰できる斜め写真の撮影を5月18日から開始しており、青森県六ヶ所村から岩手県、宮城県を経て福島県相馬市までの太平洋沿岸域を順次撮影し、被災の記録として残すと共に今後の復旧・復興活動に役立ててもらう計画。
 撮影は、同院の測量用航空機「くにかぜⅢ」号使って、700m程度の上空から行っている。
 斜め写真は、真下を写す垂直空中写真より立体感が得られることから被災地の現状を分かりやすく把握できるものと関係者から期待されており、同院は撮影した所から順次ウェブサイト上で公開していくとしている。
 ウェブサイト・アドレスは、http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h23_tohoku.html

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5月18日に撮影した宮城県南三陸町の斜め写真(提供:国土地理院)