(独)産業技術総合研究所は2月1日、霧島山・新燃岳が1月26日と27日の大規模噴火で噴出した噴石や火山灰などの噴出物総量は約7,000万tに達したと発表した。同研究所の霧島火山緊急調査対策本部が、噴出物の降下した周辺約110地点で噴出物重量を測定した結果をもとに見積もった。この噴出物総量は、52年前の1959年に起きた前回噴火の約9倍に上るという。
新燃岳は、1月19日に小規模な噴火を始めたが、26日から噴火の規模が大きくなり、27日には爆発的な噴火によって噴煙が火口縁から2,500m上空にまで吹き上げられた。
今回の調査では、その26日と27日の噴火によって吹き上げられた噴出物が降下したほぼ全ての地域を対象に現地調査した。
No.2011-5
2011年1月31日~2011年2月6日