無人宇宙補給機「こうのとり」2号の現状を宇宙開発委に報告
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月2日、地球上空を回っている国際宇宙ステーション(ISS)に結合中の日本の無人宇宙補給機「こうのとり」2号(HTV2)の現状を同日開かれた宇宙開発委員会に報告した、と発表した。
 報告は、日本時間(以下、時間は全て日本時間)1月28日朝にISSと結合した「こうのとり」2号の機体にこれまでのところ異常・不適合は発生しておらず、全て「正常」と評価している。
 「こうのとり」2号が積んで行った補給品のISSへの運び込みは、1月31日から始まった。勾配炉ラックと、多目的実験ラックが「こうのとり」2号の与圧室から取り出され、2月1日にISSの日本実験棟「きぼう」の船内実験室に設置された。非与圧部にあった曝露パレットも同日、ISSのロボットアームで引き出され、「きぼう」の船外実験プラットホームに取り付けられた。このパレットに積まれていた物資は、ISSの特殊目的ロボットアームでISS船外の保管場所に移設される。
 「こうのとり」2号は、ISSに最大60日間係留されることになっているが、実際にいつまで結合しているかはISSの運用状況を見ながら米航空宇宙局(NASA)と調整して決める。もし、最大期間結合されるの場合、「こうのとり」2号が資材の搬出・廃棄物の搬入を済ませてISSを離れるのは3月28日で、翌日には地球大気圏に再突入して燃え尽きる。

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