国土交通省国土地理院は1月28日、ラムサール条約の登録湿地として、またタンチョウの繁殖地として知られる北海道東部の風蓮湖と、その隣にある温根沼で実施した湖沼湿原調査の結果を発表した。
同院は、湖沼・湿原の保全、環境と調和した利用の促進を図るため、湖沼の地形・底質・水中植物の調査や湖沼周辺の土地利用状況を調べる湖沼湿原調査を各地で実施している。
風蓮湖・温根沼地区は、根室湾に接する湖沼と湿原からなる面積約470k㎡の低地帯で、根室市など3市町村にまたがる。
調査の結果、1950年から50年間で湿地の面積が66.6 k㎡から39.0k㎡へと約40%も減少していることが判明、その50年間に畑地の面積が約5倍増えていることが分かった。湿地の減少は、風蓮湖周辺で多く見られ、森林化や荒地化が起きているという。
同院は、この「風蓮湖周辺及び温根沼地区」の調査結果を1月28日からホームページ(http://www1.gsi.go.jp/geowww/lake/index.html)で公開している。
No.2011-4
2011年1月24日~2011年1月30日