「放射光」使い「はやぶさ」微粒子を分析
:高エネルギー加速器研究機構

 高エネルギー加速器研究機構は1月21日、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の初期分析を1月28日から開始すると発表した。
 「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の内、岩石質と同定された約1,500個は、ほぼ全て小惑星「イトカワ」のものであると見られている。同機構が分析するのは、それより大きい岩石質粒子で、つくば市(茨城)にある同機構の「フォトンファクトリー」(放射光科学研究施設、略称PF)を使って行う。
 これまでに電子顕微鏡などを使った調査で得られた情報は、表面から数μm(マイクロメートル、1μmは100万分の1m)までの情報と主成分の構成にとどまっている。
 同機構が行う分析は、PFから放射される「放射光」と呼ばれる強力なX線を使って微粒子全体の元素組成や、構成鉱物とその結晶構造を明らかにしようというもので、東北大学大学院理数学研究科の中村智樹准教授らが実験にあたる。
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