新潟県内で「雪氷災害発生予測システム」の試験運用を開始
:防災科学技術研究所

 (独)防災科学技術研究所は1月17日、吹雪による視程障害の予測情報を伝える「雪氷災害発生予測システム」の試験運用を新潟県内で開始したと発表した。
 雪氷災害発生予測システムは、降雪量や気温、風速などの予測に基づき、雪崩の危険度、吹雪の強さやそれに伴う視程の悪化、道路の雪氷状態、を予測する同研究所が開発した新システム。14時間先までの予測を行うことができ、雪国の吹雪による被害軽減のソフト対策として期待されている。
 新潟県では、昨年の2月6日、吹雪により大規模な交通障害が発生し、新潟市で90台、上越市で110台車両が立ち往生、北陸自動車道では170kmにわたって通行ストップが生じるなど大きな被害を受けた。
 今回の試験運用は、同研究所による視程障害予測情報を、道路管理などを行う新潟県、新潟市、上越市、それに国土交通省の新潟国道事務所に提供し、予測情報の有効性の検証を行うのが目的。
 国の「豪雪地帯対策基本計画」では、防災科研などが連携・協力して雪氷災害のソフト研究を推進することが謳われている。同研究所は、今回の試験運用の結果をもとに、予測システムを構成する「降雪予測」、「積雪変質予測」、「災害発生危険度予測」の各モデルの更なる改良を進め精度の向上を図ることにしている
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