(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月30日、小笠原村(東京)と共同で同村の村民を対象に超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を使いブロードバンド・インターネット通信の実証実験を行い好結果を得たと発表した。
この通信実験は、デジタル・デバイド(情報格差)地域の小笠原村と同機構の共同研究プログラム「小笠原村でのインターネットブロードバンド環境実証実験」の一環として実施したもので、同村の父島の村民(人口2,031人)を対象に11月15日から9日間にわたって行った。
実験は、本土のインターネット回線網と父島の利用者を同機構の筑波宇宙センター(茨城・つくば市)を介して「きずな」で結び、小笠原村の既存の通信回線を「きずな」のブロードバンド通信回線に切り替え村民に利用してもらう形で実施。回線速度が既存回線の50倍以上に達し、有効性を実証することに成功した。
No.2009-48
2009年11月30日~2009年12月6日