新型の運転シミュレーターを開発:日本自動車研究所

 (財)日本自動車研究所は10月6日、最先端技術を駆使した新型の運転シミュレーター(模擬運転装置)を開発したと発表した。
 「全方位視野ドライビングシミュレータ」と呼ばれ、自動車を直径約5mのターンテーブル(回転テーブル)上に載せ、12台のプロジェクターを使って直径8mの球面スクリーンに周囲の情景をぐるり360度にわたって投影して臨場感を出す方式で、運転者の運転に合わせて道路をはじめ全方位の風景が変わる。
 交通事故を未然に防止する「予防安全技術」へのニーズの高まりに応えるため約47,000万円かけて開発したもので、横浜市の市街などを再現し、実際に運転している感覚を実現した。夜間や雨天の運転も体験できる。
 ドライバーの目の動きをステレオカメラで捉え、どこを見て運転しているか検知できるようにもなっている。
 同研究所は、このシミュレーターを使ったより実運転に近い環境でのシミュレーションを実施して予防安全技術の向上に役立てていく計画。

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