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静電気分布を見える化するスキャナーを開発:産業技術総合研究所

(2017年6月6日発表)

 (国)産業技術総合研究所は66日、製品や素材などに発生する静電気の細かな分布を読み取り、画像化するスキャナーを開発したと発表した。静電気はモノづくりにとって大きな障害となるだけに、簡単、高精度のスキャナーは工場のロボット化に大きく貢献する。

  静電気はドアノブなどに触れてピリッと気づく程度でも、製品の高性能化や軽量化が進む工場にとっては大きな障害を生みかねない。ゴミの付着や目詰まり、製品の表面剥れなどを起こし、時には放電破壊という機器の損傷まで起こすことがある。

 静電気がどのように分布しているかを詳細に、高速で見える化し、数値化することは、自動化が進む製造工程にとって欠かせない。

 開発したスキャナーは、小さな角形センサー(縦横0.7mm)を1mm間隔で直線型に30個配列した。これを均一に振動させることで静電容量の変化を検出する。

 このセンサーを直角方向に移動させることによって静電気の分布を分解能1mmの画像として見える化できた。今回は3cm四方の面積の絶縁材料を2秒間で可視化した。

 数年以内に、大きな面積を高速で読み取る静電スキャナーを実用化し、プリント基盤やフィルム、樹脂、セラミックスなどの静電評価試験に使えるようにする。