(独)防災科学技術研究所は9月25日、同研究所の実大三次元震動破壊実験施設「E-ディフェンス」(兵庫・三木市)で得られた実験データを一般に公開するシステムの運用を9月28日から開始すると発表した。
E-ディフェンスは、鉄筋コンクリート造り4階建て程度の建物の震動破壊実験ができる世界最大の耐震実験施設。運用を開始したのは、2005年4月で、防災・減災対策に必要な様々なデータが得られることから、得られた実験結果を一般に公開する計画を進めていた。
その一般公開に向けた制度整備とデータ公開システムの構築がこのほど完了したもので、インターネットを介して公開する。公開する情報は、一般利用者が閲覧できるデータと、あらかじめ登録を行った利用者が入手できるデータの2種類。
運用開始の時点で公開するのは、2007年9月に実施した「完全崩壊再現実験」など3実験だけだが、実験終了後一定の期間が経過した実験を順次公開していく予定という。
No.2009-38
2009年9月21日~2009年9月27日