国土交通省の国土地理院は6月30日、都市の活断層の詳細な位置が分かる全国の2万5千分の1「都市圏活断層図」138面を7月1日から同院のホームページで公開すると発表した。ホームページのアドレスは、http://www1.gsi.go.jp/geowww/bousai/menu.html。
活断層とは、千年から数万年の間隔で繰り返し動いた跡が地形に現れていて、今後もそれを繰り返すと考えられる断層のこと。
1995年の阪神・淡路大震災を契機に、活断層に関する情報の整備・公開を求める声が高まっている。2万5千分の1都市圏活断層図は、人口が集中し大地震の際に大きな被害が予想される都市域とその周辺の活断層について、断層のずれの方向や詳細な位置などを2万5千分の1地形図の上に記したもの。同院が14年前から活断層研究者の協力を得て作成を進めていた。
5色刷りで、学校・病院などの大きな建物や街並みと活断層の位置関係を詳細に把握でき、活断層の評価に関連する段丘地形・沖積低地・地すべり地形などの主な地形も合わせて表示している。
活断層図138面の総面積は、約5万km2に達するが、今後も新たな活断層図が整備され次第同様にインターネットで公開していくという。
No.2009-26
2009年6月29日~2009年7月5日