国土交通省国土技術政策総合研究所は4月28日、同省が作成した「道路の走りやすさマップ」をカーナビ(カーナビゲーション)に活用することによる効果についての研究結果を発表した。
「道路の走りやすさマップ」は、道路の幅やカーブの大きさ・多さ、歩道と車道の分離状況などにより自動車の走りやすさを6段階に分類した地図。今回の研究は、同研究所がこの地図の必要性、社会的効果などを明らかにし、実用化を進めようと民間企業10社と共同で実施したもの。
それによると、試作品をウエブ上で一般公開して行ったアンケート調査では、ほぼ全員が「必要性を感じた」と答え、42%の人が「安全・安心に役立つ」と見ている。
また、実際に走行して得た各種データなどをもとに行った試算では、交通事故のリスクが43%軽減し、日本全体で1年間に二酸化炭素(CO2)発生量を28.9万t削減できるという結果が得られたとしている。
No.2009-17
2009年4月27日~2009年5月3日