(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月28日、ジェット飛行実験機として米国セスナ社の小型機「サイテーション・ソブリン」を1機購入することを決めたと発表した。
現在、三菱重工業(株)が2013年頃の就航を目指して初の国産ジェット旅客機「MRJ」の開発を進めているが、その開発をバックアップし、次世代航空技術の開発に役立てるのが目的。
ジェット飛行実験機は、開発した航空技術や部品などの飛行試験に必要となる特殊な計測装置類を搭載する小型のジェット機。具体的には、このサイテーション・ソブリンにMRJのセンサー類を搭載して飛ばし性能を事前に検証したり、MRJの試験機に随伴して飛行し試験機の飛行状態をモニターするなどが予定されている。
サイテーション・ソブリンは、双発のジェット機で、乗員は2人。最大巡航速度は、マッハ0.8(時速約980km)。乗客を最大で12人乗せることができる。JAXAへの納入は、2011年度初めの予定。
No.2009-17
2009年4月27日~2009年5月3日