（独）産業技術総合研究所は4月1日、同研究所発足以来8年間にわたり理事長を務めてきた吉川弘之氏が3月31日付けで退任し、4月1日付けで野間口有（のまくち・たもつ）氏が新理事長に就任したと発表した。吉川氏は、4月1日付けで最高顧問に就任した。
　野間口氏は、鹿児島県生まれで68歳。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。工学博士。1965年三菱電機に入社、一貫して研究開発畑を歩き、中央研究所長などを務め、社長、会長に。社長在任中は、重電機分野に経営資源を集中する「選択と集中」を進めた。今回の理事長就任にともない三菱電機の会長職は退任したが、今後も取締役として留まる。