「化学物質影響類型化システム」をホームページで公開
:国立環境研究所

 (独)国立環境研究所は12月26日、化学物質による健康影響を予測するための「化学物質影響類型化システム」と呼ぶ資料を作成、同研究所のホームページ(http://www.nies.go.jp/)上で2009年1月19日から公開することになったと発表した。
 多種多様な化学物質の生産と、非意図的生成物の増加、非意図的な曝露の拡大によって影響評価が追いつかない状況にある。同システムは、同研究所で得られたデータと、公共のデータベースから得られた遺伝子発現データをもとに、化学物質の毒性影響や疾患との関連性について解析したもの。英語名の「Profiles of Chemical Effects on Cells」のイニシャルを取ってpCECシステムといい、化学構造式、毒性影響とその影響メカニズムなどの情報に加え、様々な化学物質の遺伝子発現レベルでの影響や類似性をネットワーク図で比較できるようになっている。また、化学物質の系統分類と、化学物質に影響され得る組織との関係性が分かるよう工夫されている。
 公開するpCECシステムは、漸次追加、更新していく予定。同研究所では「毒性反応メカニズムの解明、化学物質の毒性予測・リスク評価にこのシステムを活用してもらいたい」といっている。

詳細はこちら