「寒締め」ホウレンソウの栽培向けに「糖度予測情報サービス」を開始
:農業・食品産業技術総合研究機構

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構は、冬の寒さを利用して作られるホウレンソウ(寒締めホウレンソウ)の栽培に役立つ「糖度予測情報サービス」を開始した。
 「寒締め」は、同機構東北農業研究センターの前身である農林水産省東北農業試験場が開発した野菜の栽培法。栽培の最後に寒さに曝すことから野菜を「寒さ」で「締める」という意味で名づけられた。
 東北地方では、冬季にビニールハウスで寒締めホウレンソウの栽培が盛んに行われている。この寒締め栽培では、ホウレンソウに低温を与える時期とその期間によって品質にばらつきが発生するため、出荷時期は生育状況と気象条件の両方を勘案して決める必要がある。
 糖度予測情報サービスは、1kmのメッシュに展開された東北地方の7日先までの気温予測データと、そのデータに基づいた寒締めホウレンソウの糖度予測を東北6県分の地図上に表示するもので、気温に基づいた計画的な出荷に役立てることができる。ユーザーIDとパスワードを申請・入手すれば誰でもパソコンを使って無料で利用できる。ウェブサイトのURLは、http://tohoku.dc.affrc.go.jp/yamase.html