月周回衛星「かぐや」から撮影した青い「満地球」の映像を公開:宇宙航空研究開発機構/NHK

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日本放送協会(NHK)は10月9日、月周回衛星「かぐや」から撮影したまん丸に見える「満地球」の映像を公開した。
 「かぐや」に搭載されているNHK開発の宇宙仕様のハイビジョンカメラ(HDTV)で地球全体が月から昇るように見える「満地球の出」を撮影したもので、JAXAが受信し、NHKがデータ処理した。
 「かぐや」から「満地球」を撮影できるのは、月、地球、太陽と「かぐや」の軌道が一直線の位置関係に並ぶ1年に2回のタイミングしかなく、今回の撮影が2回目。撮影は、平成20年9月30日(日本時間)に月面からの高度約100kmの月周回観測軌道上から行われた。
 地球から見える「満月」が黄色なのに対し、同じまん丸でも「満地球」は青く輝いている。今回の撮影は、地球の北半球が上に写る位置から行われ、丸い地球の右下にオーストラリア、中央から左側にユーラシア大陸、ヨーロッパ、アラビア半島が見える。
 ただ、日本は、秋雨前線と台風の雲で覆われていたため、はっきりと写っていない。

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「かぐや」から撮影した「満地球の出」(提供:宇宙航空研究開発機構/日本放送協会)