(独)都市再生機構茨城地域支社は9月24日、つくばエクスプレス(TX)沿線の開発地域「中根・金田台地区」(茨城・つくば市、約190ヘクタール)の動植物の生態を調べていた「中根・金田台地区貴重動植物生態調査委員会」(委員長・山形耕一元茨城大学副学長)の調査結果概要を発表した。
同地区では、環境省のレッドデータリストで準絶滅危惧種になっているオオタカの営巣が平成19年に確認されたことで開発工事を中断し、同委員会が他の貴重動植物も含めその生態を調べていたもので、猛禽類調査、昆虫調査、植物調査が行われた。
調査結果によると、オオタカの巣でヒナが3羽確認されたほか、絶滅危惧2種のサシバの営巣も見つかった。
昆虫調査では、ゲンジボタルのほか、オオムラサキ、ヤマトタマムシなどが生息していることが分かった。
また、植物調査では、注目すべき植物であるヤマユリ、キンラン、クモキリソウ、シュンラン、マンリョウが見つかっている。
No.2008-37
2008年9月22日~2008年9月28日