インターネット衛星「きずな」使い日中間ハイビジョン映像伝送に成功
:宇宙航空研究開発機構/日本放送協会

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月10日、NHK(日本放送協会)と共同で超高速インターネット衛星「きずな(WINDS)」を使って日本と中国間のハイビジョン映像伝送実験に成功したと発表した。
 「きずな」は、JAXAと(独)情報通信研究機構が共同で開発した衛星で、小型の可搬型地球局を使っての高速通信が可能なのが特徴。大規模災害地やイベント会場などでの重要な通信手段になることが期待されている。
 今回の映像伝送は、8月2日から24日まで北京五輪関連のハイビジョン映像を使ってNHKが所有する北京の2つの小型地球局と、東京・名古屋の2つの小型地球局の4ヵ所をつないで行われた。
 その結果、人工衛星を使った映像の伝送速度としては世界最高速を記録、高画質のハイビジョン映像を同時に3本伝送する3多重伝送実験に成功した。
 JAXAとNHKは、9月10日開かれた宇宙開発委員会に「ハイビジョン映像伝送などを実施することにより、高速衛星IP(インターネット・プロトコル)通信や報道利用への適用について実証することができた」と報告した。

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