ミュージアムパーク茨城県自然博物館は8月29日、茨城県には定着していないと見られていた南方系の「クマゼミ」が同県内に定着していることを確認したと発表した。
クマゼミは、関東地方南部以西の本州、四国、九州に分布し、茨城県でも何年か前から泣き声や姿が記録されてはいた。しかし、それだけではクマゼミが飛来した可能性もあって定着しているとはみなせなかった。
それが今回、同県内で初めてクマゼミの幼虫の抜け殻が取手市内で採取され、定着が確認されたもの。
同県では、従来生息していなかったムラサキツバメ、クロコノマチョウといった南方系の昆虫の定着が相次いで確認されており、「今後も注意深く観察していきたい」と同博物館では言っている。