(独)産業技術総合研究所は8月29日、ロボットサービスイニシアチブ(RSi=東芝、富士通、三菱重工業など14団体で組織)とそれぞれが進めているロボット用ネットワークプロトコル(標準規格)の相互接続を図ることで合意したと発表した。
同研究所のプロトコル「RTミドルウエア」は、アプリケーショソフト開発の効率を上げるため、特定分野でよく使われる機能をまとめて提供するソフトウエアで、RTはロボットテクノロジーの略。一方、RSiでは、サービス提供会社からの様々なサービスを各ロボットが共通して受けられる「RSiプロトコル仕様」を策定している。
両者の相互接続を可能にする実証例として、RSiが提供するロボット向けの天気情報サービスをRTミドルウエアを通じて取得できる部品が既にできている。 これによって、RTミドルウエアで開発されたロボットは、RSiプロトコル仕様で提供されるサービスを受けることができるようになり、RSiプロトコルを利用したサービス提供会社は、RTミドルウエア準拠のロボットシステムをネットワーク経由で操作・利用するサービスが可能になった。
11月28日から東京・有明(江東区)の東京ビッグサイトで開かれる国際ロボット展で相互運用性の確認実証デモが行われる予定。
No.2007-34
2007年8月27日~2007年9月2日